「Gear Cube」は12個全てのエッジピースがギアとなっており、全ての面でギアが十文字に配置されます。 一方「Gear Cube Extreme」ではギアが十文字に配置されているのは2面のみで、残り4面ではギアなしのエッジピースと半々で一文字に配置され、合計8個のエッジピースがギアとなっています。
一見するとパーツの多い "Gear Cube" の方が難しい様に思えますが、こちらのギア付きエッジピースはコーナーピースと必ず連動して動くので他の色に混ざる機会が少なく、実際には"Gear Cube Extreme" の方が難易度が上がります。
Gear Cube |
Gear Cube Extreme |
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Gear Cube (Fisher's style) |
Gear Cube Ultimate |
またプロダクトなったものではどちらもギアピースはステッカーなしですが、ここにもステッカーを貼ったバージョンもファーラムなどで紹介されています。 ボディは同じですがギアピースも揃える必要が生じ、当然難易度は格段に上昇します。
MagicalCubism ではステッカーを貼り替えてこれらを再現したものを、比較的一般に浸透している「Gear Cube (Fisher's style)」及び「Gear Cube Ultimate」の名称で掲載しています。
いずれもステッカーの歯車模様がからくり玩具の雰囲気万点で、このパズルのゲーム性とデザイン性の両面から盛り上げていますネ。
あぁそれなのに、海外で発売されたものでは、ギザギザのないただの半円や四角形のステッカーが貼られています。 大雑把と言うか、うまみを分かっていらっしゃらないと言うか・・・何とも勿体ないお話しです。
日本の発売元が試作段階で渡した写真を未だに使っているんでしょうか? オソマツと言ってしまえばそれまでなのですが、面白いので是非ともこの画像を使い続けて欲しいですwww
ちなみにこちらのシリーズの考案者は Oskar Van Deventer氏で、オリジナルの名称は「Gear Cube = Caution Cube」「Gear Cube Extreme = Anisotropic Cube」です。 日本発売の製品にも彼のステッカーが貼られているにも関わらず、パッケージやプロモーションでは Meffert教授の考案とされて、氏の功績には全く触れられていません。 教授のパズルショップ「Meffert's」が販売権と一緒にロイヤリティも買い取っているのかもしれませんが、Meffert教授は断じて考案者ではありません。
Oskar Van Deventer氏は他にも多くのツイストパズルを考案されていらっしゃる素晴らしいパズルデザイナーです。 「Gear Shift」に留まらず氏の作品が今後もプロダクト化されるとさぞかし楽しいだろうと妄想しながら、ご主人ちゃまの笑顔見たさに日々ネットの海を彷徨う助手でございます。